ホルムアルデヒドは、接着剤(尿素樹脂)や塗料(アミノアルキド樹脂)をつくるために必要な有機化合物です。超揮発性化学物質といわれ、温度が上がると刺激性のある気体になります。ホルムアルデヒドの入った接着剤や塗料が使われていると、目や鼻、のど等の粘膜に次のような刺激を与え、次のような症状が現れると言われています。
濃 度(ppm) |
訴え率(%) |
刺激の程度(※1) |
1.5〜3.0ppm |
20%
30%以下 |
7〜10
5〜7 |
0.5〜1.5ppm |
10〜20%
30%以下 |
5〜7
3〜5 |
0.25〜0.5ppm |
20% |
3〜5 |
0.25ppm以下 |
20%以下 |
1〜3 |
|
(
※1)
10:目鼻喉への強い刺激、強い不快感、強い臭気
7:目鼻喉への中程度の刺激、中程度の不快感
5:目鼻喉への強い刺激、弱い不快感
3:目鼻喉への軽微な刺激、軽微な不快感
1:感知しうる程度の目鼻喉への刺激、感知しうる程度の不快感
参考文献(財)ビル管理教育センター
厚生大臣指定新版空気環境測定実施者講習会テキスト
(Bardana.E.J(1980より))
建築物衛生法での管理基準は0.1mg/立方メートル (0.08ppm)以下となっています。対策としては、十分に換気を行うことが特に必要です。