2024年5月9日、3カ所の現場を訪問しました。
鹿児島市にある本社を9時15分に車で出発して最初に向かったのは40キロ先の加世田市にある県立薩南病院様。
1時間ほどで着きました。
通勤だと遠いかなと感じる距離ですが、病院清掃の大塚リーダーは鹿児島市内から車で毎日通勤しています。
10日ほど前、いつものように社用車で通勤していていると走行中にボンネットから煙があがったと総務課へ連絡がありました。
原因はラジエーターというエンジンの冷却装置が壊れたことによるものです。
ボンネットから噴き出したのは煙ではなく水蒸気だったようです。
この車は初年度登録から12年を過ぎて走行距離は20万キロを超えています。
タクシーでもないのに軽自動車で20万キロ超えは聞いたことがありません。
「このさい新しい車に替えましょうか?」
「ラジエーターを修理してもらえれば他はなんともありませんから!」
「まだ乗ります?」
「もちろんです!」
修理代は約5万円。廃車にすればゴミ。
財布にも環境にもやさしい選択をしてくれました。
10時15分、その大塚リーダーが病院の玄関に迎えにきてくれました。
旧薩南病院だと清掃スタッフの詰所まで何の問題なく進入できたのですが、新病院になってからは簡単には通してくれません。
昨年のゴールデンウィークに旧病院からの引越があったので、新病院になってちょうど1年になります。
大塚リーダーが、要所要所で病院関係者が持つカードをピッとかざして扉を開け、建物の奥深くへと進んでいきます。
清掃スタッフが待つ部屋に入るとパーテーションで仕切られた机に向かい合って座って整列していました。
新しい建物に移って大変だったことは、作業箇所とそこまでの道順を覚えることが全員の一致した意見です。
デパートだと、1階は化粧品とブランド品、地下は食品売場で、肉売場の先にトイレがあって、魚売場のカドに1階に通ずる階段がある、など目印があるので何回か通るとだいたいわかります。
デパートは広場で見渡せるけど、病院は同一色で変化のない壁と通路、迷路のようです。
スタッフとの面談が終わって「見送りは結構」と部屋を出たものの、さっそく右だったか左だったかわからずに、次の現場まで連れていってもらいました。