お気に入りの部屋はここです。
案内された部屋のテーブルには、コーヒーカップが7セット並べられていました。
案内してくれたスタッフがなにげなしに年代物のコーヒーカップに手を掛けようとするので「危ない!」。
声には出ませんでしたが心のさけびです。
2022年12月12日、職場巡回で鹿児島紡績所技師館(異人館)様にいきました。
ここは、150年ほど前に建てられたイギリス人技師の宿舎です。
当社が管理を行っていて、スタッフに「お気入りの部屋はどこですか」とたずねて案内されたのが、コーヒーカップの部屋です。
そのコーヒーカップに指を掛けると「ん?」
たんすの上に置かれた新聞をめくろうとすると「あれっ?」
ビシーッと張り付いていて1ミリも動かすことはできません。
スプーンとかもテーブルにくっついています。
なるほど、そういうことね。
持って帰る人がいるのでしょう。
このさき、この部屋のカップにコーヒーが注がれることはないでしょう。
世界遺産の「異人館」。100年後の未来も変わらずにコーヒーカップはそこにあり、芙蓉商事の未来のスタッフが同じように働いているのでしょう。
「張り付いている」、とかいいながら。