2020年2月26日、宿泊先の「ネッピー館」をチェックアウトして、歩いて3分の、当社が指定管理者として運営する物産館「なんたん市場」に立ち寄って中をのぞいてみました。
奥の方にガラスで仕切られた小部屋があり、そこで、カンパチをガシガシ洗っていたのは、雪丸みゆきさん(女性です)。
彼女が入社したのは「なんたん市場」がオープンした時からなので丸8年になります。
応募した理由が魚を捌(さば)けるから、といってもアジ程度(大きさが)。
「今はアジよりカンパチを捌く方が好き」、だと言います。
小物より大物、達成感、満足感のレベルが違うからでしょうか。
アジ12匹をまとめた位の大きさの「ねじめ黄金カンパチ」を、細腕一本で捌いていく職人の技に、しばし見入ってしまいました。
(根占のカンパチはブランド名のとおり黄金に輝いています)
内蔵が取り出され、歯ブラシのようなものでゴシゴシ血合いがかき出され、目の前に横たわるカンパチ。
身だけになったカンパチに息はありません。
──でも、身はピク、ピクッと波打っています。
どう説明したらいいのか、奇妙な現象を見せられているようです。
あと10分もすれば「ブロック」や「刺し身」に切り分けられて店頭に並びます。
食物連鎖的に考えると、人間は頂点にいるので、食べられることはないけど、食べられる身になって大切な命をいただきたいと思います。