ブログ更新 (桜は思い出となり)

ご遺族を見送り29年、定年退職を迎えた鹿児島市北部斎場で働く稲冨安雄75歳さんは今日(2018年3月22日)最後のご遺族を見送った。
モニター越しに最後の仕事(ご遺族にお骨を収めていただく収骨業務)を拝見しました。
その道のプロと言われる仕事、誰も真似できない職人のふるまいに見入ってしまいます。
となりには新人の岡崎さんの姿もありました。
師匠の最後の仕事を目に焼き付け、言葉を耳にこびりつけ、自分のものとする。師弟関係のようなものを感じさせます。
仕事が終わるのをまって感謝状を贈りました。
この業務を鹿児島市から芙蓉商事が委託を受けて8年になります。
立ち上げ時に市の職員を退職して当社に入社、指導してもらったのが稲冨さん。
ほかは全員素人。覚えるのも大変、教えるのも非常に大変だったと思います。
「遺族の気持ちを想い、遺族の一人であるという気持ちで、親切丁寧な対応を心がけましょう。」
という言葉を残して、最後の、本当に最後の仕事を終えました。
今の気持ちは?
「今まで一度も苦情を言われたことはなかったし最後のご遺族の方もありがとうと言ってるようだった。」「ほっと安堵する。」だね。
と話す顔は、満足なのか寂しいのか、嬉しいのか悲しいのか、複雑な表情をしていた。
斎場に咲く桜は満開です。記憶に残るサクラです。稲冨安雄_-_コピー