コロナの感染が広がり、予定されていた東京オリンピックは1年延期され、鹿児島国体は3年延期された。
今日(2021年3月8日)職場巡回で訪問した清掃事務所様に勤務する設備管理員お二人はハッキリ記憶しています。
前回の東京オリンピックは57年前。
日の丸の小旗を振りながら聖火ランナーを歓迎したのは山下さん。
鹿児島国体は49年前。フルートを吹きながら入場行進を先導したのは鶴田さん。
それぞれに思い出があり共に年を経てきました。
設備管理の現場も昔とだいぶ変わりました。
機械化や人工知能により、少ない人数でラクに機械の運転ができるようになりました。
一方で、機械は複雑になり、小さくなり、人の手が入る余地がありません。
故障しても、昔のようにスパナやドライバーで簡単に直せるということは少なくなりました。
ロボットで組み立てられた機械はロボットにしか直せないのでしょうか。
壊れたら、壊れたところ丸ごと交換、という修理も多くなりました。
「修理しても高くつくので買い替えた方が安いですよ」と言われることもある。
それでも「修理します」とは、よほどのことがない限り言えない。
少し迷ったあげく「新しいのください」ということになる。
修理されずに捨てられたものはゴミになる。
出来るものなら直して使い続けたい。
修理して長く使い続けられる仕組みがあればいいのにと思う。
鶴田さんは、中古店で手に入れた音響機器を修理しながら使い続けています。
アナログレコードに針を落とし、クラシック音楽を聴くのが休日の過ごし方だそうです。
私は、モノを直す事はできないけれど、モノとの付き合い方は見直すことができる。
見直そうモノとの付き合い方。