2017年10月12日、秋晴れ、というより夏を思わせる陽気。
実際に最高気温は30度を超えそうな夏日です。
その中を、ピシッとスーツに身をつつみ、キッチリとネクタイをしめた白川さんが本社にやってきました。
それも約束の30分も前に。
いつもの涼しげな表情だけど緊張しているようす。
ノドが渇いているふうに見えるしジットリと手に汗を握っているようにも見える。
その手で渡されたのが、結婚式の招待状。
思ってもなかったので、少しあわてて「おめでとう!」
入籍は先に済ませたそうです。
8月28日。
ハッピーとハッピーに二人が包まれた8(ハッピー)2(二人)8(ハッピー)。
しゃれてます。
結婚式は12月10日。
「この日に決めたのは?」
「賞与の支給日に合わせた」
「ちがう」
「二十四節気の大雪(たいせつ)にかけて大切な日」
「ではない」
「じゃあ、なに?」
「勤務シフトに合わせました」
彼が所属する県警察庁舎様の設備管理は24時間体制、同僚に祝ってもらうのに最適だったのが、この日。
それが決めて。
ほかに意味はないそうです。
採用面接のときのことを思い出しました。
愛知県で働いていて鹿児島に帰ってきた理由をたずねると。
「帰ってきたかった」
遠距離恋愛してたんですね。末永くお幸せに!
※写真左は設備管理課の部門長、手にしているのは招待状ではなく御祝金です。