事故は、誰にでも、思いもしない形でやってくる。
油断大敵の意味の重さをあらためて思い知らされました。
その事故は、ある建物の設備管理の責任者として働く勤続23年のAさん(51歳)の身に降り掛かりました。
事故発生は2020年6月7日(日)の午後7時頃。階段を降りる時に足を滑らせて腰を強打、その場を動けなくなりました。
「気を失いそうなくらい痛くて、痛くて」
「その時って何か考えたりするんですか」
「ないない、そんな余裕ない、痛すぎて」
同僚に連絡をとって車椅子を準備してもらったそうです。
「救急車を呼ぼうかぐらい痛かったんだけど、同僚に迷惑を掛けることになるので我慢しました。仮眠の時間があるんだけど、痛くて横にはなれないので、机に枕をおいて、座ったまま枕を抱いて寝ましたよ。」
翌朝の勤務終了時間に合わせて奥さんに迎えにきてもらって病院へ直行。
病院は、インターネットで調べて、ホームページやクチコミを参考にして決めたそうです。
最近では、ネットでクチコミや、おすすめサイトをチェックするのは、ごく普通になりました。
病院に着いたら車椅子で移動。検査結果は腰椎横突起骨折でそのまま入院となりました。
7月7月に職場復帰する予定で、事故から丸1ヶ月職場を離れたことになります。
本日(7月2日)会社からのお見舞金を持って入院先の病院をたずねました。
「現場のスタッフには、業務の負担を掛けたことなり申し訳ない。」
と話す入院中の責任者のもとには、現場から毎日業務連絡があるというのでしっかりしています。
「慣れは怖いですよ。慣れれば安心なんて言うけど、慣れと同時に気のゆるみが生まれる。」
なんであの時、という後悔の念がくすぶり続けます。
一歩間違えば大事故。油断してはいけません。油断は物事の失敗の原因となるから大きな敵である、油断大敵。
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ブログ更新 (ココチ基金:くすの木自然館様)
2020年6月15日(月)午前8時、鹿児島市に大雨洪水警報が出ているなか、車で30分位のところにある姶良市の「重富海岸自然ふれあい館なぎさミュージアム」に出かけました。
この施設は、「NPO法人くすの木自然館」様が運営しています。
雨の月曜日、ということもあるのか、反対車線の鹿児島市内に向かう国道10号線は5キロほど渋滞していました。
用事を済ませて帰るまでには渋滞解消されていればいいなと思っていましたが、行きはスースー帰りはしっかり渋滞に引っかかりました。
用事とは、活動資金をお届けすることです。
くすの木自然館様へは2007年から毎年活動資金を助成していて、今回で14回目になります。
金額は20万円。10万円は芙蓉商事(会社)から。もう10万円は芙蓉商事で働く社員(個人)からの寄付金です。
この基金は「ココチ基金」と社内では呼ばれていて、社員の毎月の給料から寄付してもらい、NPO法人やボランティア団体の活動に役立てています。
なぎさミュージアムで、専務理事の浜本様より現在の状況をおききしました。
「新型コロナウイルスの影響で、県外や海外からの来館者が減りましたね。臨時休校になったことで、クラスでの自然体験の機会が失われ、子どもたちの声も聞かれなくなりました。」
学校が再開しても、授業の遅れを取り戻すために、環境学習の時間が削られる学校もあるそうです。
コロナウイルスは、各方面に影響を及ぼしています。
6月12日には、鹿児島県でコロナウイルスの感染者が22日ぶりに確認されました。
感染者ゼロの日がいつまでも続くとは思っていませんでしたが、動揺は隠せません。
コロナウイルスの感染が日本で確認されてから心が穏やかではありません。コロナに関連したことで神経がピリピリしたり、気が立つ場面もあります。
そんなことなど何も気にする様子もなく、ミュージアムに置かれた水槽の狭い世界では、生物が生き生きとしていました。
水槽をゆらゆら泳ぐ海洋生物をみていると穏やかな気持になり、重富海岸の潮風にふかれていると、心が洗われるようです。
帰りの道路の渋滞は解消されなかったけど、心の渋滞はほんのひととき解消されました。
「霧島錦江湾国立公園 重富海岸自然ふれあい館なぎさミュージアム」
https://www.nagisa-museum.com/
ブログ更新 (清掃の仕事紹介(本社勤務))
清掃業務課は、本社勤務と現場勤務があります。
現場勤務は、本社に出社せず、水族館とか病院、商業ビル等そろぞれの配属先に直接出向いて、床を掃く、掃除機をかける、トイレ掃除をするなどの業務を毎日行います。
仕事が終わると、本社に寄ることもなくそのまま帰ります。
本社勤務は、毎日本社に出勤して、その日予定されている現場にそれぞれ向かいます。
業務は、ハウスクリーニング部門とビル清掃部門があります。
ビル清掃は、店舗やオフィス等の床洗浄ワックスが主な仕事になります。
今日(2020年3月6日)、南部清掃工場様ビル清掃の現場へ同行しました。
おおまかな仕事の流れは次のとおりです。
1.事務所にある机、椅子、他すべてのものを持ち出し、部屋をからっぽにする。
「備品はお客様の大切な財産です。手荒く扱って傷つけないようにソォーッと運び出します」とはチームリーダーの有村勇一さん(56歳)
2.部屋の物がすべて持ち出されたら床面洗浄に入ります。
床面に洗剤をかけながら、ポリッシャーという”まーるい”大きなタワシがぐるぐる回転する機械を使って汚れをこすり取っていきます。
3.そのあとを、相棒の諏訪原康樹さん(29歳)が汚れた洗剤水を集めていきます。
道具は、車のワイパーとチリトリを大きくしたようなものを使います。ホウキとチリトリでゴミを集めている感じです。
4.次に、汚水を回収しただけでは、床表面に汚れと洗剤分が残っているので、固く絞ったモップで拭き上げます。
5.そのあと、床面を乾燥させてからワックスを塗っていきます。
ワックスを床にたらし、ワックス用のモップを使って均一に塗り込んでいきます。
塗り終わったら乾燥させます。乾燥は扇風機(家庭用4台分位の大きさ)を使います。
乾いたら、2回目のワックス掛け。ワックスを塗り重ねていきます。
以上、おおまかな流れです。
「キレイなった床を見ると満足感があって仕事楽しいですよ」とは有村さん。
「お客様が喜んでくれて『ありがとう』って言ってくれるから嬉しい。やりがいがありますよ」とは諏訪原さん。
みんなが笑顔になるこの仕事、素敵です。
ブログ更新 (ねじめ黄金カンパチ)
2020年2月26日、宿泊先の「ネッピー館」をチェックアウトして、歩いて3分の、当社が指定管理者として運営する物産館「なんたん市場」に立ち寄って中をのぞいてみました。
奥の方にガラスで仕切られた小部屋があり、そこで、カンパチをガシガシ洗っていたのは、雪丸みゆきさん(女性です)。
彼女が入社したのは「なんたん市場」がオープンした時からなので丸8年になります。
応募した理由が魚を捌(さば)けるから、といってもアジ程度(大きさが)。
「今はアジよりカンパチを捌く方が好き」、だと言います。
小物より大物、達成感、満足感のレベルが違うからでしょうか。
アジ12匹をまとめた位の大きさの「ねじめ黄金カンパチ」を、細腕一本で捌いていく職人の技に、しばし見入ってしまいました。
(根占のカンパチはブランド名のとおり黄金に輝いています)
内蔵が取り出され、歯ブラシのようなものでゴシゴシ血合いがかき出され、目の前に横たわるカンパチ。
身だけになったカンパチに息はありません。
──でも、身はピク、ピクッと波打っています。
どう説明したらいいのか、奇妙な現象を見せられているようです。
あと10分もすれば「ブロック」や「刺し身」に切り分けられて店頭に並びます。
食物連鎖的に考えると、人間は頂点にいるので、食べられることはないけど、食べられる身になって大切な命をいただきたいと思います。
ブログ更新 (職場巡回:ねじめ温泉ネッピー館)
2019年10月6日、新入社員研修で南大隅町にある「ねじめ温泉ネッピー館」にきています。
73歳になる新入社員の宮川さんはまな板の前に立って50年になる板前です。
ホテルや旅館で修行を積んで7月からはネッピー館で腕を振るっています。
料理は自分の舌で覚えました。
見習いの頃の料理人の世界には塩何グラムとか砂糖小さじ1パイとかのレシピはありません。
料理は教えてもらうものではなく盗むもの。習うより慣れるしかありません。
鍋を洗いながらペロッとなめる。しょっちゅうなめる。なめて味を覚える。
料理をまかされるようになってからもペロッとやって味を確かめる。
だから、ある程度トシのいった料理人の歯は虫歯でボロボロだそうです。
その点、今の料理人は虫歯が少ないとか。
ペロっとしなくなったからです。
誰が作っても(パートさんが作っても)同じ味の料理を出せるように、レシピが細かく決められていて、舌に頼る料理からレシピに頼る料理に変わったからです。
ネッピー館の調理場に入った当初は少しとまどいがあったようですが、料理人を目指した20歳の頃の気持ちで頑張っているようです。
「足腰は少し衰えたかもしれないけど腕が落ちることはない」と宮川さん。
調理白衣をキリッと身つけた姿に年輪を感じさせるものがありました。